UK支部長:森嶋瑤子より

Mrs Yoko Morishima第二次世界大戦後70年近い年月経ち、日本の国際交流が世界の各地に広がった結果、2カ国の言葉・文化の中で育つ「ダブルチルドレン」は絶え間なく増え続けています。イギリスでも30年前に「こりす文庫」で始まったUK支部は、33文庫に550人を越える子ども達が参加して楽しく活動をしている大所帯に成長しました。
ICBAの文庫は学校ではありません。日本語を話す小さいコミュニティ(主としてお母さん達とその子ども達)であって、その中では絵本や紙芝居を使ったり、言葉遊びを楽しんだり、折り紙その他のアーワークなどを通して、日本語や日本の文化に自然に楽しく触れることを大切にしています。子ども達はそれらの活動を通じて、まず聞き、話をすることを経験し、それから読んで、書くという方向に導かれる場所です。それらはすべてボランティア活動で行なわれています。
各文庫は ICBAの趣旨 の下で活動していますが、それぞれの文庫は状況が違うので、いわゆるマニュアル通りでは運営は出来ません。お母さんたちはそれらの条件に対して臨機応変に対処し、子ども達にとって最善の活動を考えて下さり、それぞれの文庫は個性を持った活動をしています。
「誰からも強要されずに無報酬で何かをする」ボランティア活動では先進国のイギリスから学ぶことは沢山あります。出来る人が出来ることを出来る場所ですることで、 文庫活動を必要とする子ども達が存在する限り、無理をせず永続性を持って活動を続けるよう努めています。