News about ICBA UK’s activities.

UK支部のニュースやイベントのお知らせ

  IC Bunko UK New Year Message 2023(和訳更新予定)    2/1/2023  

The period from birth to eight years old is one of remarkable brain development for children and represents a crucial window of opportunity for education. UNESCO World Conference Early Childhood Care and Education Tashkent November 2022

Happy New Year to you all!

As 2022 draws to a close, parents discuss the problems left by Covid Lockdown for them and wonder how the insecurity of changes in routine and environment affected their young child’s Mental Health (well -being). Little is written about Double (Bilingual) Children growing-up during that period and how they coped within their two different cultural communities.

Each Double Child is unique with their own reactions and stresses. Their brains are social, and to grow-up as a Whole Child, they need to socialise with other Japanese children and adults. Unlike Japanese School, where rules are set and learning is mostly through teacher instruction, Bunko Meetings offer each young child opportunities to socialise within the community as they take part in activities, which adults have prepared for them. It is through these enabling activities that young children find out how to relate to other children and adults and develop their personality; it is through these activities that adults can start off (serve) back and forth conversations that build in (scaffold) new language and intellectual content. Young children absorb and learn from these focused exchanges led by an older Japanese speaker.

There is no right or wrong in a Bunko community, but warm encouragement through which young children discover how to ‘fit in’ and develop their own face-to-face conversations with other Japanese mothers and children. Young children learn from copying role models.

Although the Bunko Meeting experience is short, learning can be extended by pre-preparation at home and consolidation afterwards by a shared-review of what took place.

Borrowing Bunko Picture Books allows children to take something of their Bunko experience home. Shared-reading books at home can lead to independent ‘reading’ – text or only pictures- at their own pace.

Mothers are not instructors, but enablers, who help young children use their self-learning skills to discover and learn more deeply as they repeat a known activity. Creating a safe, caring Bunko community experience is up to parents. We cannot judge children’s Whole Child Development by a formal test, but more by how confidently the child socialises and discusses with others – talk is said to be spoken thought.

How adults talk to a young child in Bunko develops their positive well-being, basic for any learning. Bunko offers a unique, special and important ‘feel-safe, feel-good’ experience for a young child. Bunko Graduates studying at University in Japan told me Bunko in London was their happiest experience.

Opal Dunn

  ミセス・ダン The British Council ELTons Outstanding Achievement Award 受賞!    25/11/2020  

2020年10月15日、British Council ELTons Award 2020 の授賞式が行なわれ、ICBAの名誉会長であるミセス・オパール・ダンが、Outstanding Achievement Awardを受賞しました。この賞は、英語教育の形成に於いて世界の人々に影響を与えた貢献を表彰するもので、英語教育のオスカーともいわれています。

ミセス・ダンは絵本を使って言葉を教えることの先駆者で、自身が出版した絵本は様々な国で翻訳されました。また、バイリンガルの子どもたちが自分たちで2つ目の言葉を習得するための環境として、日本で英語の文庫を発案し実践しました。

ELTons Awardの選考委員は、言葉を学ぶ子どもと親や教師を豊かなアイデアでサポートし続けてきたミセス・ダンの功績を高く評価し、「多言語で育つ子ども達が世界中で増えている今、やっと時代はあなたに追いついてきた。あなたほど長く、深く子どもの言語教育に携わってきた人はいない」とコメントしました。

ミセス・ダンは授賞式のスピーチで、子どもたちは心地よい経験を通して自己学習することに触れながら、環境を整え、種を蒔くことが大人の役割であること、幼い頃に理屈ではなく自然に吸収するものこそが、生涯 心に残る大切なものであることを伝えました。そのスピーチの中で引用されたノーベル賞受賞作家イシグロカズオのことばが印象的です。‘Many of our deepest motives come not from adult logic of how things work in the world, but out of something that is frozen from early childhood‘

ミセス・ダンによって蒔かれた種はICBAの文庫としても成長し、現在も引き継がれています。Children First – 常に子どもたちを一番に考え、温かく本当の意味での教育を実践し続けてきたミセス・ダンとその功績に敬意を表し、この度の受賞に心からお祝い申し上げます。

  スタディーデイ2020    18/6/2020  

ICBA UKでは、3月に東京で 外国にルーツを持つ子どもの言語習得を支援する保育、および継承語に関する研究をされている先生方をお迎えしてスタディーデイを行なう予定でしたが、コロナウィルスが急激に蔓延し深刻化したため、やむなくキャンセルいたしました。3月半ばから文庫も活動を停止し、その後、28日にはロックダウンに入りました。6月に入った今、徐々に規制は緩和されていますが、まだ不安が多い状況です。このロックダウンの間、実際に会うことはできない代わりに、オンラインで遠くの家族や友達と会うようになった方も多いと思います。それを利用して、ICBA UKは7月にスタディーデイを改めて計画中です。詳細は近日お知らせいたします。

  第1期 文庫訪問プロジェクト 終了    18/6/2020  

2018年6月に開始した第1期 文庫を訪問プロジェクトは2020年3月20日に終了しました。合計10文庫、くるくる文庫(ダービー)、ワイト文庫(ワイト島)、かぶとむし文庫(リバプール)、あいうえん文庫(チェスター)、あけぼの文庫(イーストレー)、ぞうさん文庫(エセックス)、東の森文庫(チンフォード)、ひふみよ文庫(ノッティンガム/ダービー)、エヌハチ文庫(北ロンドン)、かささぎ文庫(ニューカッスル)を訪問しました。

このプロジェクトを支援してくださったグレートブリテン ササカワ ファンデーション に心から感謝いたします。

  2019年度 伊藤忠記念財団子ども文庫助成の受賞が決まりました    20/2/2020  

今年はICBA UK支部から は4文庫が応募し、あいうえん文庫、しらす文庫、ワイト文庫は「100冊助成」を、トテナム文庫は「子どもの本購入助成」30万円を受賞しました。

  伊藤忠記念財団子ども文庫助成 贈呈式 – ネルソン文庫、かぶとむし文庫、および東京本部の丸山明栄代表が受賞しました!    8/3/2019  

2018年度 伊藤忠記念財団子ども文庫助成贈呈式が3月1日に 行われました。

今年は助成応募件数138件の中から78の文庫・団体が受賞。そのうち海外からの応募は12件、助成件数は9件でした。ICBAから の応募はUK支部からの2件で、ネルソン文庫が「子どもの本購入助成」30万円を、 かぶとむし文庫が「100冊助成」を受賞しました。

また、子ども文庫を長年に亘り(20年以上)運営し、子どもの読書活動に貢献されてきた個人に贈られる功労賞は、今年度は3名が受賞。ICBAからは、東京本部の丸山明栄代表が 国際文庫貢献賞を受賞しました。

  森嶋さんの在外公館長表彰授与式    12/3/2018  

昨年11月24日、日本大使館でICBA UK支部長の森嶋瑶子氏の在外公館長表彰授与式が行われました。ロンドンの日本人ソサエティーへの長年の貢献に対する表彰です。40年に渡るボランティア活動、ICBA UKの支部長として日英のダブルチルドレンのために尽力された功績が認められたことを心から祝福するとともに誇りに思います。

鶴丘公二大使より表彰状の授与
鶴丘公二大使より表彰状の授与

鶴岡公二大使よりブローチの授与
鶴岡公二大使よりブローチの授与

 

 

 

授与された表彰状とブローチ:ブローチは桜(日本)、バラ(イングランド)、アザミ(スコットランド)、水仙(ウエールズ)、シャムロック(北アイルランド)5種類の花をあしらったデザイン

2017年12月6日 中日新聞朝刊

 

  被災地への友情カードと英語の絵本    3/5/2016  

friendship card to yamadamachi

2011年の震災の後、世界中が被災地に何かしたいという気持ちでいっぱいでした。同じように復興を願い、被災地の方が望むものを送りたい、顔を見て手渡したい、そう思っていた私達は、山田町にある龍昌寺とめぐり合いました。龍昌寺には3つの保育園があり、震災前から英会話の時間があったのです。和尚さんから「英語の絵本が欲しいです」という希望をうかがい、イギリスの文庫の子ども達は一斉に被災地の保育園の子ども達に励ましのカードを書き、英語の本と一緒に送りました。
しばらくすると被災地の保育園から「ありがとう」とたくさんのカードが届きました。文庫の子ども達はクリスマスにカードを送り、被災地からはお正月や卒園式に連絡が来ました。こうして友情カードがはじまったのです。
震災から5年。今年の震災記念日にも私達は山田町に英語の絵本と友情カードを送りました。被災地が元通りに戻ることは難しいですが、山田町は少しずつ元気になってきたようです。ある日、山田町から紙芝居がたくさん届きました。紙芝居が少ないことを知った龍昌寺の和尚さんが「紙芝居が少ないようですね」と、プレゼントしてくださったのです。日本では普通に手に入る紙芝居。でも、海外にいる子ども達にとっては宝物です。私達にお気遣いくださる和尚さんと保育園の皆さんに、心から感謝すると共に、山田町がもっともっと元気になって、保育園とUK支部の文庫の友情が長く続いていくことを願っています。

friendship card to yamadamachi

friendship card to yamadamachi

  てまり文庫 訪問記    3/5/2016  

2月の土曜日、ロンドン北部Highbury,Hackney地域にあるてまり文庫を訪問しました。てまり文庫は、2015年の9月に始まった新しい文庫です。月に一度第2もしくは第3土曜日に、カウンシルの施設をお借りして活動しています。
2月の活動日には、3歳位の子供達が15人、11人のお父さんお母さんが集まっていました。
みんなで元気良くご挨拶の後、ひとりづつ名前を呼んで、季節の歌、おひなさまの絵を見ながらお雛様とお内裏様の説明を聞きました。テーマが変わるごとに歌を上手に入れて、進めて行きます。その後、絵本を読んで、お雛様を作り、紙芝居を楽しみました。

全部の活動が終わった後に、同行してくださった、ダンさんのお話を皆で聞きました。子供達は、言葉を学ぶのではなく、自然に吸収していること、スナックの時間を設けて、他のお母さん達に接しながら、ていねい語を練習すること、などをお話され、みなさん熱心に耳を傾けて下さいました。私は担当している紙芝居とICBAの歴史の説明をし、日本人のお父さんがふたりいらっしゃったので、男性の声で読み聞かせを是非して欲しいこと、お父さんお母さん達が、子供達にとって数少ない日本語環境である文庫で、子供達全員に積極的に、沢山話しかけて欲しい、とお願いしました。

子供達の数の割には、本の数がまだ少ないので、本を増やすアイデアや、紀伊国屋さんへの注文方法、伊藤忠財団のお話をしました。子供達が歌を歌いながら楽しそうに活動をすすめている姿が印象的でした。(ホルト記)

  森嶋瑤子のインタビュー    29/2/2016  

ICBA UK 支部長 森嶋瑤子のインタビューが読売新聞に掲載されました。2015年11月28日読売新聞夕刊「 ライブラリー」)

An interview of Yoko Morishima, Manager of ICBA UK, appeared in Yomiuri Shimbun. (“Library” Yomiuri Shimbun evening paper, 28 November 2015)

森嶋瑤子のインタビュー

  第151回紀伊國屋サザンセミナー 森嶋瑤子さん講演会    2/3/2015  

第151回紀伊國屋サザンセミナー
森嶋瑤子さん講演会
『英国に学ぶボランティア精神~2020年にむけて~』

15歳で終戦を迎えた後、1968年に夫である国際的経済学者、故・森嶋通夫氏とともに英国に渡り50年近くを英国で過ごし、また国際児童文庫協会UK支部長として活動を続ける森嶋瑤子さん。
経験を通して学んだボランティア精神のあり方、また終戦を知る世代として、長く英国から日本を眺める者として、これから更にグローバル化に向かうであろう現代日本の姿についてお話しいただきます。

・募金が集まらない日本と驚くほどの募金を集める
 英国のボランティア活動
・幼い頃から身につける社会への関心
・英国から眺める日本の社会
・国際結婚の増加:日本でも、海外でも
・複数のことば、文化を背景に持つ子どもたち:ハーフではなくダブルなど

日 時|2015年3月23日(月) 18:00開演 (17:30開場)
会 場|紀伊國屋サザンシアター (紀伊國屋書店新宿南店7F)
料 金|1,000円 (税込・全席自由)/学生500円 (要学生証提示)
《3月2日(月)10:00よりチケット発売・電話予約開始》

■前売取扱(店頭販売)
◎キノチケットカウンター
 (新宿本店5階/受付時間10:00~18:30)
◎紀伊國屋サザンシアター
 (新宿南店7階/受付時間10:00~18:30)
■電話予約・お問合せ
◎03-5361-3321
 (紀伊國屋サザンシアター/10:00~18:30)

【プロフィール】
森嶋瑶子 (もりしま・ようこ)
1930年神戸生れ。東京女子大学数学科(旧制)卒業後、日立製作所中央研究所助手、中・高校の数学教師、大阪大学経済学部助手を務める。1968年,夫のエセックス大学、ロンドン大学勤務に伴い、家族(一女二男)と共に英国に転居以後、英国在住。1984年、国際児童文庫協会(International Children’s Bunko Association:ICBA)を東京で創設されたMrs. Opal Dunnとロンドンで出逢い、日本語の文庫活動(ボランティア活動)を始め、ICBA UK支部を創設。以後支部長を務め、35余りの児童文庫を創設。2010年には伊藤忠記念財団 平成21年度 文庫功労賞を受賞。
著書:「英国 コミュニティ・ライフ」(同時代ライブラリー)岩波書店
稲場圭信共著「思いやり格差が日本をダメにする」(生活人新書)NHK出版
主 催|紀伊國屋書店
協 力|国際児童文庫協会

  くるくる文庫訪問    30/1/2015  

Cute kids with masks from Kurukuru Bunko

2015年1月23日(金)、Derby に新しく「くるくる文庫」がオープンしました。Derby にはトヨタ,ロールスロイスなどの自動車メーカーや部品メーカーがあり、日本からの駐在員家庭もかなり在住しているので補習校もある地域です。近隣にあるNottingham の「ひふみよ文庫」も最近参加人数が増えているとのことです。

「くるくる文庫」は4家族子ども7人(2歳児が4人!)参加で、Derbyから車で北へ約20分のところにある会場で行なわれました。

前もって文庫のための絵本70冊、紙芝居の木枠は届けてあったので、お渡しする紙芝居の他、手元にあった雑誌や本、文庫の手引き、メール参加の手引き, UK支部のグリーン・リーフレット、「ニポニカ」などを持参しました。紙芝居の交換方法を説明し、将来の新しいメンバーのためにリーフレットを使って頂くようお願いしました。

第1回の活動はリーダー、副リーダーが中心になって、歌を歌ったり節分の鬼のお面を救ったり、楽しく進めて下さいました。
(ホルト桂子記)Mothers and children of Kurukuru Bunko

  きたむらさとしワークショップ    30/11/2014  

Satoshi Kitamura Workshop

2014年11月14日(金)、きたむらさとしさんはロンドンのJapan Foundation で英国のファンのためにトーク・ショーをなさり、翌15日(土)にはかねてからICBAサポーターであったので、Cambridgeの「しらす文庫」で私たちのためにワークショップをなさって下さいました.当日は約60人(うち子ども約25人)が参加し、大盛況のうちに終わりました。

ワークショップでは、きたむらさん作の紙芝居をいくつか披露して下さり、紙芝居の題材にちなんだ工作、切り紙細工とイラストの実演。工作はロック・スターのライオンのライオネルが床屋さんでロック・スターらしい髪型を見つける話でした。

ライオネルが行くまではいつも暇だった床屋さんは、鏡を見て自分のポートレートを描き始め絵が上手になります。ライオネルにロックスターらしい髪型にして欲しいと頼まれても,床屋さんは今までやったことがないのでわかりません。だけど自分は絵が上手なので髪型の絵を描いてあげるから、その中から好きなのを選んだらいいと言いました.紙芝居ではライオネルの顔は変わらず、ヘヤースタイルが次々と変わって行く仕掛けになっています。工作では、皆がそれと同じように自分ににあう髪型を描くわけです。

シンプルなことですが、子ども達は大喜びで自分のヘアースタイルを描き、それを自分の顔に合わせ楽しんでいました。参加した中学生、高校生さえも、とても楽しそうでした。

運営委員が準備したスナックやケーキも大人気で、参加者はお弁当持参だったにも関わらず、ほとんど全てなくなりました。
                      
(ホルト桂子記)
Satoshi Kitamura and a little girl
Satoshi Kitamura Workshop
Satoshi Kitamura Workshop