被災地への友情カードと英語の絵本

2011年の震災の後、世界中が被災地に何かしたいという気持ちでいっぱいでした。同じように復興を願い、被災地の方が望むものを送りたい、顔を見て手渡したい、そう思っていた私達は、山田町にある龍昌寺とめぐり合いました。龍昌寺には3つの保育園があり、震災前から英会話の時間があったのです。和尚さんから「英語の絵本が欲しいです」という希望をうかがい、イギリスの文庫の子ども達は一斉に被災地の保育園の子ども達に励ましのカードを書き、英語の本と一緒に送りました。
しばらくすると被災地の保育園から「ありがとう」とたくさんのカードが届きました。文庫の子ども達はクリスマスにカードを送り、被災地からはお正月や卒園式に連絡が来ました。こうして友情カードがはじまったのです。
震災から5年。今年の震災記念日にも私達は山田町に英語の絵本と友情カードを送りました。被災地が元通りに戻ることは難しいですが、山田町は少しずつ元気になってきたようです。ある日、山田町から紙芝居がたくさん届きました。紙芝居が少ないことを知った龍昌寺の和尚さんが「紙芝居が少ないようですね」と、プレゼントしてくださったのです。日本では普通に手に入る紙芝居。でも、海外にいる子ども達にとっては宝物です。私達にお気遣いくださる和尚さんと保育園の皆さんに、心から感謝すると共に、山田町がもっともっと元気になって、保育園とUK支部の文庫の友情が長く続いていくことを願っています。

friendship card to yamadamachi

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