ミセス・ダン The British Council ELTons Outstanding Achievement Award 受賞!

2020年10月15日、British Council ELTons Award 2020 の授賞式が行なわれ、ICBAの名誉会長であるミセス・オパール・ダンが、Outstanding Achievement Awardを受賞しました。この賞は、英語教育の形成に於いて世界の人々に影響を与えた貢献を表彰するもので、英語教育のオスカーともいわれています。

ミセス・ダンは絵本を使って言葉を教えることの先駆者で、自身が出版した絵本は様々な国で翻訳されました。また、バイリンガルの子どもたちが自分たちで2つ目の言葉を習得するための環境として、日本で英語の文庫を発案し実践しました。

ELTons Awardの選考委員は、言葉を学ぶ子どもと親や教師を豊かなアイデアでサポートし続けてきたミセス・ダンの功績を高く評価し、「多言語で育つ子ども達が世界中で増えている今、やっと時代はあなたに追いついてきた。あなたほど長く、深く子どもの言語教育に携わってきた人はいない」とコメントしました。

ミセス・ダンは授賞式のスピーチで、子どもたちは心地よい経験を通して自己学習することに触れながら、環境を整え、種を蒔くことが大人の役割であること、幼い頃に理屈ではなく自然に吸収するものこそが、生涯 心に残る大切なものであることを伝えました。そのスピーチの中で引用されたノーベル賞受賞作家イシグロカズオのことばが印象的です。‘Many of our deepest motives come not from adult logic of how things work in the world, but out of something that is frozen from early childhood‘

ミセス・ダンによって蒔かれた種はICBAの文庫としても成長し、現在も引き継がれています。Children First – 常に子どもたちを一番に考え、温かく本当の意味での教育を実践し続けてきたミセス・ダンとその功績に敬意を表し、この度の受賞に心からお祝い申し上げます。